スポンサーリンク
2019年8月13日放送のたけしの家庭の医学でつまずき・転倒を防ぐ最新法として高血圧を改善して足腰を丈夫にする方法について紹介されました。
教えてくれたのは板橋中央総合病院内科統括部長の塚本雄介先生です。
塚本先生は腎臓の専門医として40年間治療を行なっており、
国際腎臓病ガイドライン機構KDIGOの常任理事として世界初のガイドライン作成に尽力されるなど
国際的な学会でも数多くの功績を残されている世界的な名医です。
現在はアジア各国に腎臓病の知識や治療技術を広めるために活躍されています。
目次
運動していても転ぶリスクが高いかどうかわかる4つの質問
1、最近、買い物に行くだけでも疲れるようになった
2、夕方などに靴がきつくなりはきづらいと感じることがある
3、階段を上がっただけでも息切れや動悸がすることが増えた
4、以前よりも肌が乾燥してかゆみがある
1つでも当てはまれば運動していても転倒するリスクが高いそうです。
運動しても筋肉が衰える理由とは?
東京都内でつまずきなどで転倒して救急搬送されている人の数は15分に2人
ウォーキングをしている人口は増えているのに、なぜ筋肉は衰えていくのでしょうか?
塚本先生によると、運動していても筋肉が衰える人は寝ている時の様子を見れば筋肉が衰えやすいかどうかわかるそうです。
夜寝ている時に度々起きておトイレに行く
・夜間頻尿
の方は、運動しても筋肉の衰えが進むサインとのこと。
夜間頻尿にはいくつかの原因があるそうですが、その1つとして腎臓の働きが落ちてきた場合に初期の段階で夜間に尿の回数が増えるそうです。
・腎臓の機能が低下すると運動しても筋肉の衰えが進む
という新たな考えが今世界中の医学会で注目されているそうです。
4つの質問は腎臓の機能が低下すると現れる症状だそうです。
ではなぜ腎臓の機能が落ちると筋肉の衰えが進むのでしょうか?
腎機能低下の原因
・筋肉細胞の栄養分を作っているのは腎臓が分泌するホルモン
腎機能低下することで
・ホルモンの分泌が減少
・筋肉細胞が栄養不足になる
これが原因でいくら運動しても筋肉が衰えてしまうそうです。
腎臓を悪くする最大の原因は高血圧
腎臓は体の中でも特に細い毛細血管の集まり
腎臓の内部を顕微鏡で見てみると、糸球体(しきゅうたい)という毛細血管からできた毛糸玉のようなろ過装置がたくさんあり、ろ過装置で血液から老廃物をこし出して尿を作っているそうです。
この糸球体というろ過装置が健康な方は1つの腎臓に100万個あるそうです。
腎臓2つで200万個。
しかし、高血圧になるとろ過装置が破壊されて減っていくことがわかってきたそうです。
なぜ高血圧になると糸球体が破壊されるのでしょうか?
糸球体(ろ過装置)は髪の毛の10〜20分の1の細さで、肉眼では見えないくらいの細い血管とのことで、この細い血管に絶えず太い血管から大量の血液が流れ込んでくることで大きな負荷がかかっていて、血圧の影響をとても受けやすいそうです。
なので、高血圧になると毛細血管は負荷に耐えられなくなって、次々と破壊されていってしまうそうです。
その結果腎臓の機能が低下してホルモンの分泌も減り、筋肉が衰え、つまずきや転倒のリスクが上がっていくということなんですね。
ちなみに腎臓の糸球体(ろ過装置)の毛細血管(約1000分の5mm)を直径1cmのストローに例えた場合、
もっとも太い大動脈(約2.5cm)はなんと石油タンク(直径50m)に相当するそうです。
いかに負荷が大きいかがよくわかりますね。
壊れた糸球体は復活しないのか
1度壊れた糸球体は残念ながら復活しないそうですが、数が減ってもある程度糸球体が残っていれば
減った分もカバーしてくれるそうです。
高血圧の改善等で腎機能を回復すれば筋肉を増やし転倒を防ぐことが可能とのことです。
立ち上がりテストのやり方
つまずき・転倒リスクを「立ち上がりテスト」でチエックします。
ポイントは3秒キープできるかどうかをみます。
1、イスの前に立った状態で手を胸の前にクロスして座ります
2、40cmの高さのイスから反動をつけずに片足で立ち上がります
3、3秒キープできるかどうかをみます
うまく立ち上がれなかったり、バランスを崩したりする場合は
足腰の筋力が衰え始めている可能性があるそうです。
イスは食卓のイスなどで、危なくないように気をつけてやってみてくださいね。
高血圧を改善して筋肉がつきやすい体にするとろろ昆布
使うのは筋肉増強食材
・とろろ昆布
とろろ昆布は乾かした昆布を特殊な刃物でふわふわに削り出して作ります。
とろろ昆布は塩分を排出するカリウムを多く含む食材になります。
とろろ昆布を食べた結果
番組では、とろろ昆布を食べ始める前はウォーキングを行なっているけど筋肉量が少ないと診断結果が出ていて塩分排泄量も49%と半分を切っていた女性(72歳)の方が
とろろ昆布を
・1日合計16g
・2日間
食べた時点での塩分排泄量は79%!
たった2日間で約80%の塩分の排出に成功されていました。
7日間とろろ昆布を1日16g以上食べた結果、初日から7日目までコンスタントに70〜80%の塩分が排出されていました。
また、血圧も検証前は148/98だったのが124/88と大幅に低下されていました
そして太ももの筋肉量は検証前2.15kgだったのが1週間で2.23kgに増加していました。
塚本先生によると、1週間で
・塩分排泄量の増加
・血圧の低下
・筋肉の増加
があらわれたので、継続していけばもっと筋肉量を増やせるとのことでした。
※腎臓病と診断された方はカリウムの摂取が制限される場合があるので医師に相談して行なってくださいね。
まとめ
とろろ昆布にこんな効果があるとは驚きでした。
入手しやすい食材ですし、手間もかけず食べることができるので
最近疲れやすいとか足腰が弱ってきたという身近な人に教えてあげたいと思います。
スポンサーリンク